施工実績 リビングのリフォーム
リビングのリフォームのポイント

建物の外壁は、木造の場合大きく分けて4つあります。
「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「タイル」「鋼板張り(一般的にトタンというもの)」です。

ちなみに、長持ちする順は、個々の細かい性能の違いもありますが「タイル」「鋼板」「サイディング」の順になります。

今はほとんどの家が窯業系サイディングというものが採用されていますがこれは、簡単に言うとセメントの板の上に、模様の塗装がしてあるだけなので、どれだけ高い商品でもノーメンテナンスで20年ももちません。10年を超えればメンテナンスが必要です。
ほうっておけば、表面はカサカサのスカスカになっていってしまいます。

なので、そうなる前に何らかの外壁のメンテナンスが必要になりますが、これには、これから自分の家をどれだけ保たす必要かという考えが必要です。

仮に35歳で家を所得し、85までの寿命として、50年間家を守っていく場合、12年ごとに4回塗装をかけるのか、塗装は2回までにして、3回目は外壁を張り替えるかなどです。

施工事例紹介

既存のトタン(鉄の上に塗装)をガルバリウム鋼板(基材は鉄だが亜鉛とアルミの合金のメッキ層がありそれに塗装したもの)に張り替えたリフォームです。ガルバの皮膜寿命は塩害地域で約15年・工業都市や田園地帯で約25年以上(メーカー保証とは異なる)と言われており、サイディングの塗膜より長寿命なのですが、鈑金という最近はあまり聞れなくなりつつある職人技能が必要なため少数派な工事です。

外壁リフォームの場合、まず塗装するか、張り替えるかの2択があり、張り替える場合は、既存の壁を剥がすか、上に張るかを決め、仕上げは「窯業系サイディング」か「金属系サイディング」か「トタン(通常鋼板・ガルバ・ステンの3択)で張る」か「タイル」という選択肢があります。

事務所の外壁ALCの塗り替えを行ったリフォームです。
この現場はデザイナーがついており、お施主様から会社のイメージカラーを示され、白・緑・オレンジで色分けの指示をいただいています。施工的には、正面が交通量の多い道路に面しているので、この面の白い部分のみ光触媒塗装を施しています。光触媒塗装は、汚れを光分解し、汚れが付きにくく付いた汚れも雨で流されると言われています。

既存の外壁の上に(既存の外壁を剥がさずに)金属系サイディングを張ったリフォームになります。金属系サイディングの特徴は、鋼板の裏に断熱材が張ってあることですが、軽いため(窯業系サイディングの1/4と言われています)、既存の壁に張っても建物重量が大きく変わらず地震に強いこと、外壁の解体費がかからないこと、断熱材が裏打ちされているため、外壁を張るだけで断熱効果の向上や遮音効果の向上が認められることなどが上げられます。

この物件は施主様の思い出深い和室のある建物の左半分を残し、右半分を解体し増改築して欲しいというご依頼でした。こういった場合、耐震的には全部を解体して新築し直した方が金銭的にも構造的にもお勧め出来るのですが、設計事務所のご指示をいただき、左半分も出来るだけの耐震処理を行っています。その場合、外壁をめくり筋交や金物を追加したり、構造用合板を増し張りしたりしていますので外壁は全て張り替えています。

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